あいさつ
一般人でも手が届く価格で2018年に発売されたシネマカメラ「BMPCC4K」。
「いいカメラだけどクセが強い」というレビューあるけど実際どうなの?と思ってる方へ向けて書いてます。半年使ってみての感想と僕なりのレビューです。
僕はSONY a7lll から乗り換えて使ってますが、結果から言うと
「大、大、大満足」です。
この記事を読んでもらいたい人
- sony a7lll、いいカメラだけど思ったほど素敵な色味にならないな。
- 白とび、黒つぶれが多くていざ編集するときに使える素材が少ない。
- カラーグレーディングうまくいかないのは自分のせい?カメラのせい?設定のせい?
- 最近のカメラはデジタル感がすごい。もっと味が欲しい。
- 超高画質が気になるけど、何が違うかも分からないのに高いお金かけられない
などで悩まれてる方に参考になるかと思います。逆に使いたいカメラが決まっている中級者以上の方、スペックなど細かい数字が知りたい方への参考にはならないのでこのまま閉じてください。
もくじから気になるところだけでも読んでみてください。
どんなカメラ?
ブラックマジック社が出してるポケットシネマカメラ。(ちなみにポケットには全然入りません)
4Kは4K収録で、他に6K 6Kpro があってそちらは6K収録が可能
価格は当然というか、4Kが一番安いです。サイトにもよるけど
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¥150,000-170,000(有償版Danvinci Resolve¥39,578税込が付きます)
amazon【BMPCC4K】Davinci Resolveとは同カメラを作ってるBlackMagicDesign(通称ブラマジ)が出している動画編集アプリでカラーグレーディング(色味編集)は業界一と評価されています。
BMPCC4K、特徴としては
- 映画が撮れる程の圧倒的描写力
- 使う人を選ぶ玄人向けのカメラ
といった感じ、
あなた、だれ?
改めまして、まろ(@maroka_uchiyama)と言います2020年からカメラを本格的に触り主に動画を作ったりしてます。(↓BMPCC4KとOSMO actionにて撮影、参考になれば)
最初の機材はSONY a7lll(アルファセブンスリー)
動画も写真もいけるまさにオールマイティな1台でした。初めての方にはおすすめです。
amazon【sony a7III】ただ、どうしても気になってしまうんです。このBMPCC4Kが、、、(ドウガヤッテルヒトナラワカルハズ)
よく言われるのがカラーグレーディングしやすいとか、色情報が段違いとか、
「けど、そんなにポコポコお金かけられないし、、、」と悩んでたけど
a7lllとレンズ2本手放してBMPCC4Kを購入。
やばすぎる、、、、
色が、、、、
やばすぎる、、
本題
さて、メリット、デメリットも含めて紹介していきます。正直かなり褒めちぎってますがPR案件ではないので「忖度なしのスーパー正直な感想」と思ってください。
イイとこ
- 色味が抜群(最高、5歳の娘が「きれぇーー」と感動してた)
- クオリティに対して値段安すぎ
- Davinci Resolve有償版(¥39,578)が付いてくる
- マイクロフォーサーズなのでフルサイズと比べてレンズが安い
- 本体マイクがLR付いてるのでステレオ収録が可能
何度もお伝えしてますが、もう「色味」がヤヴァイ!
使った感想としては「動画の絵の綺麗さ」を追求した至高のカメラ。
動画クリエイターの大川優介さんも動画において大事なことは
「一つ一つの映像美」
と言っていました。これを痛感させられます。いかにトランジションをかっこよくしようが、エフェクトつけようが
その一コマで感動させられんの??
ってとこなんですよね。
なんていうか、めちゃくちゃ切れる日本刀みたいなイメージです。すごいんだけど、戦場で戦うなら盾とか必要だよ、的な感じ。
では逆にイマイチなところもお伝えしておきます。
イマイチなとこ
- 本体に手ブレ補正がない
- オートフォーカス、トラッキング機能がない
- バッテリーすぐなくなる
- RAW収録のためデータが大きい(SSDオススメ)
- リグを付けてカスタマイズしていくためちょこちょこ出費あり
- ディスプレイが動かない(自撮り、ローアングルが厳しい)
イマイチなところを見てみるとわかるんですが、本体手振れ補正なし、オートフォーカスなしは最近のカメラにしては珍しいですよね。一つ、一つ見ていきましょう。
本体手ブレ補正なし
レンズに手ブレ補正付いていれば問題ないかと。あといかにブレさせないかって撮り手の技術だったりもします。その技術があると時を止めるような没入シーンも作れるし、心臓の鼓動を煽るようなブン回しの絵も撮れます。
手ブレ補正付きのおすすめレンズ
amazon【lumix vario 12-35mm/f2.8】フルサイズ換算で24-70mm f5.6レンズ手ブレ補正付きf5.6だけど思ったよりもボケます。全然問題ない
ヨリもヒキもとれる万能です
オートフォーカス、トラッキング機能なし
自撮りでvlogされる方にとってはけっこー痛いですよね。「長く回してたのに確認したらボケボケで使えない」とか心折れますねwww
バッテリーがもたない
多くの方がバッテリーの事めちゃくちゃ問題視するけど個人的には問題ないです。たしかにめちゃくちゃすぐなくなるけど
フル充電から20-30分いじってると切れますww正直ー瞬殺です。
ただ、シネマティック動画などだと1クリップがそんなに長くない(3-7秒くらい?)のでそんなに気にならない。ポータブル充電器からUSB-Cでちょこちょこ充電しながらやれば問題ないです。USB-Cで充電可能なのはありがたい。
インタビューとかの長回しは充電しながらで解消できます。できれば予備で3-4個持ってれば十分かと。
データが大きい
びっくりするほど容量喰いますww
容量はCfastかSSDが必要です。1分くらい撮ると60GBとかいきます(設定にもよるけど)
1TBのSSDがあれば特に問題ないです。15分の動画を作る時に3日間回しましたがギリ足りました。
記録サイズを抑えればもっと撮れるので使い分ければ余裕ですね。(一番小さいので撮ってもYouTubeレベルであれば違いはわからない)
リグが必要
カメラは撮影に応じてアクセサリーが変わります。その時に固定するための穴がたくさんついたフレームをリグと言います。
これがあると外装を守ってくれるので耐衝撃の面でも少し安心。これは好みに合わせてですね。今度じっくり書きます。
ディスプレイが動かない
これもvloggerにとっては致命的!まじでつらい。
外付けモニターつければ解消されますが¥30,000-¥80,000と割と高い。困るシチュエーションは
- ローアングル撮影
- ハイアングル撮影
- 晴天時など日差しが強い日の撮影
- 自撮り撮影時
- 現場でのクライアントとの素材チェック時
僕はモニターつけてないので、常に検討して自分に「待て」してます。とほほ
自撮りはアンドロイドがあれば外付けモニターとして使えるので自撮りの画角確認はできますが、フォーカス合わせたりはできないのであまり使わないかな。需要があれば方法書きます。(海外のサイトから見つけたので日本で知ってる人少ないかと)
なので自撮りはあまり現実的ではないです。
さくさんイマイチなとこ書いてきました。けっこう強く言う人多いんですが、僕はそんなに気にならなかったです。
なぜって?
それを補って余りある映像美があるから
ここから買ってよかった!マジサイコーって話していきます。
12bitで4K 60fps、2.6K 120fps、HD 120fpsが撮れてこの価格なのがまずやばい。同レベルの他社カメラだったら¥400,000-¥700,000とかする。
10bit収録、4K120fps a7slll ¥500,000
12bit収録、4K60fps BMPCC4K ¥150,000
すごい価格差。4K120fpsの差は大きいけど、この価格差を考えると僕は諦めます。
ちなみにBMPCC4K、写真撮れないって言うけど、一応撮れます。大きいパネルに出力!とか仕事で写真撮るわけじゃないなら問題ないです。
サムネイル、インスタ用くらいならいけます
なんならiphoneでも撮れますね。
大きい、重いという人いるけど素材感的にはそんなに重厚感はないので想像より軽かったかな。悪く言うと安っぽいと言うか、、、(軽量化のためだと思うけど)
個人的にはこれくらい存在感あった方が逆に扱いやすかったし、リグでグリップつけてるのでこれがあるととても楽。
ストラップ付けて肩から下げるのもありかと
rodeのマイク付けるけどストラップ付けるとお腹とマイクあたって押し続けてしまうのが嫌なので使い分けしてます。
本体マイクだけでもある程度録れるのでありがたい。
つまりデメリットは何かと補い可能です
そして何がいいかというとこの3点!
色
画質
描写
おじさん、エモいってよく分からなかったけど、これは初めてエモいって思った。
まとめ
最終的に個人的感想のオンパレードでしたがいかがでしたか?
癖が強いと言われてるカメラですが、撮影をワクワクさせてくれる心からおすすめしたい一台です。
amazon【BMPCC4K】質問はTwitter(@maroka_uchiyama)、YouTube(内山麿我のYouTube)にコメントでいただければ答えていくので気軽に聞いてください。
ではまた。